2008年6月の後席シートベルトの着用が義務付けられたこと等を踏まえて、後席シートベルトの使用性を前席並にすることで後席シートベルトの着用率を向上させることを目的として、後席シートベルト(窓側座席の標準位置及び最前位置)における(1)シートベルトのアクセス性、(2)バックルの識別性、(3)バックルへのタングの挿入性及び(4)シートベルト装着時の快適性を評価し、レーダーチャートを用い3段階で評価しています。
また、後席中央座席における3点式シートベルトの装備の有無も表示しています。
HPマネキンの上胴基準点(UTRP)からシートベルトウエビング中心までの最短距離を測定し、その距離に応じてシートベルトのアクセス性を評価します。以下の評価基準により、評価段が高いものほどアクセス性がよいものとなります。
官能評価者が対象となる座席ベルトと中央座席等の隣接する座席のバックルを間違えて使用することがないかを官能又は目視により評価します。以下の評価基準により、評価段が高いものほど識別性がよいものとなります。
官能評価者が対象となる座席に着座してシートベルトの着脱を数回繰り返し行い、バックルへのタング挿入のしやすさを官能及び目視により評価します。
以下の評価基準により、評価段の高いものほど挿入性がよいものとなります。
ショルダーベルトとHPマネキンの中心線が交わる点において、ウエビングがマネキンに接触している状態からの引き出し時と巻き取り時におけるシートベルトの接触力を測定します。それぞれの接触力に応じてシートベルトの快適性を評価します。以下の評価基準により、評価段の高いものほど快適性がよいものとなります。
後席中央席における3点式シートベルトの普及を促進する観点から、装備状況を公表しています。