事故自動緊急通報装置の試験方法及び評価方法
事故⾃動緊急通報装置の概要(2020年度以降)
事故自動緊急通報装置とは、エアバッグが展開するような大きな事故が発生した際、自動的にコールセンターへ通報するシステムです。事故発生の位置情報を迅速に通報することにより、救助・救急機関が事故を早期に覚知することができ、さらには事故の負傷者の治療をいち早く開始することが可能となることから、救命率の向上や傷害の重傷化の防止に資する装置として期待されています。
事故⾃動緊急通報装置評価の⽅法(2020年度以降)
試験車両に事故自動緊急通報装置(道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)(以下、「保安基準」という。)第43条の8)が装備されている否かを確認します。自動的に通報される事故時の情報に、車内乗員の傷害予測のための情報を送信する装置の方が高い得点が与えられます。
- 先進型:保安基準に適合する事故自動緊急通報装置のうち、当該車両の乗員の傷害予測のための情報を送信する装置。
- 基本型:「先進型」以外の保安基準に適合する事故自動緊急通報装置。
- 基本型(基準非対応):保安基準非対応であるが、継続生産車への基準適用までの間は評価対象となる、事故自動緊急通報装置(基本型)と同様の機能を有する装置(携帯電話利用型は除く)。
- 先進型(基準非対応):保安基準非対応であるが、継続生産車への基準適用までの間は評価対象となる、事故自動緊急通報装置(先進型)と同様の機能を有する装置(携帯電話利用型は除く)。
| 評価点 |
8点 | 2点 |
装置 | ・先進型 ・先進型(基準非対応) | ・基本型 ・基本型(基準非対応) |
注意事項
- 事故自動緊急通報装置は、標準装備ではなくオプション扱いの場合があります。自動車販売店等にてご確認ください。
また、携帯電話用の通信設備を利用するため、電波の届く範囲で利用できます。そのため、事故発生場所によっては自動通報されないことがあります。
- 事故自動緊急通報装置を利用するためには、所要の手続きが必要な場合があります。自動車販売店等にてご確認ください。