支える-被害者の支援- 自動車事故被害者とその家族を支えています 事故被害者の方へ ・療護施設・介護料支給・生活資金貸付

重度脊髄損傷者受入環境整備事業(モデル事業)の概要

自動車事故による重度脊髄損傷者の方を対象として、急性期、回復期で十分なリハビリテーションの機会が得られなかった方で、機能障害を残したまま暮らしているが、ADL(日常生活動作)を改善したい方やリハビリテーションを中断すると再び機能が損なわれてしまう方に対して、十分にリハビリテーションを受ける機会を確保するための専用病床の設置・運営を試行的に取り組むとともに、各病院における治療・看護・リハビリの提供の成果や課題を検証し、将来においてよりよい環境整備を目指します。

現在、社会復帰の可能性を追求しながら適切な治療やリハビリを行う施設を全国4箇所(4床×4病院の計16床)に設置(病院の一部病床を使用)しています。

入院期間は2年間を上限として、常勤の整形外科医またはリハビリテーション科医の指示の下、残存機能の維持・強化やADLの獲得等のため、手厚いリハビリを行っていきます。

また、心理的なケアや退院後の生活を見据えたサポートを実施するため、メディカルソーシャルワーカーを設置し、患者やご家族の心理的ケアや社会福祉サービス等の情報提供や手続きのサポートを実施しています。

当該事業のパンフレットこちらPDFナスバちゃん

当該事業のパンフレット(簡易版)こちらPDFナスバちゃん

入院対象

  • 自動車事故により脊髄を損傷し、急性期病院による治療が完了している等、リハビリテーションによる治療が可能な方。
  • 脊髄障害自立度評価法(Spinal Cord Independence Measure Version III : SCIM-III。以下「SCIM」という。)による点数で20点以下※で治療及び常時介護が必要である方。
    ※SCIMの20点以下というのは、個人差があるものの、概ね脊髄を損傷し生活全般において全介助が必要な方が該当。
  • 入院にあたっては、事前に入院審査があります。

【本事業が対象とする受入れ患者のイメージ】

本事業が対象とする受入れ患者のイメージ図

R5.1 重度脊髄損傷者の中長期入院の受入れ環境整備に関する基準等について」より引用

ナスバ病床の特徴

①手厚いリハビリテーション

常勤の整形外科医またはリハビリテーション科医の指示の下、残存機能の維持や強化、日常生活動作獲得等のため、状況に応じた十分なリハビリを提供。

  • 関節可動域や筋力の維持・向上による残存機能の強化
  • 入浴、移乗、排泄等の日常生活動作の獲得に向けた訓練
  • スマートスピーカー等の生活環境制御装置やPC等の操作訓練 等

②心理的ケアと退院後の生活を見据えたサポート

  • 患者やその家族が抱える悩みや不安に応えるため、メディカルソーシャルワーカーを設置し相談体制の整備やピアカウンセリング等を活用しつつ患者や家族等の心理的なケアを提供。
  • 退院後の生活を見据えた様々な支援として、地域の病院や障害福祉サービス等の活用可能な社会福祉サービスとの連携や行政手続きをサポート。 等

受託病院

神奈川リハビリテーション病院

所在地
神奈川県厚木市七沢516番地
ベッド数
4床
電話
046-249-2220
外観写真
担当
神奈川リハビリテーション病院 ナスバ事業担当
URL
https://www.kanariha-hp.kanagawa-rehab.or.jp/PDF

聖マリアヘルスケアセンター

所在地
福岡県久留米市津福本町448-5
ベッド数
4床
電話
0942-35-5522
外観写真
担当
聖マリアヘルスケアセンター 地域医療介護連携室 小村
URL
https://www.st-mary-health.jp/PDF

愛仁会リハビリテーション病院

所在地
大阪府高槻市白梅町5-7
ベッド数
4床
電話
072-683-0206
外観写真
担当
愛仁会リハビリテーション病院 地域医療部
ナスバ事業担当
URL
https://www.aijinkai.or.jp/reha/PDF

久留米リハビリテーション病院

所在地
福岡県久留米市山本町豊田1887
ベッド数
4床
電話
0942-43-8033
外観写真
担当
ナスバ事業担当
URL
https://www.kurume-reha.or.jp/PDF

参考

支える被害者の支援