
道路交通安全をめぐる法規制やインフラの整備状況等に国際間で大きな格差が存する中で、ISO 39001は、各国の状況に応じて柔軟に適用できるように作られています。
これら法規制等の整備が世界でも最も進んでいる我が国においては、道路交通安全の取組にもおのずから相応の水準が求められており、長期的な視点に立った場合、この水準を確保していくことが、ISO 39001を広く我が国社会で機能する有用なツールとして発展させていくために不可欠であると考えられます。
そのためには、ISO 39001の規定の解釈について、認証機関間のばらつきを最小限に留めるとともに、審査員の力量についてより客観的な基準を設ける必要があり、加えて、これらを担保するためにISO 39001の運用に携わる諸機関が連携して取り組むことが重要であると考えました。
このような観点から、ナスバは、ISO 39001に係る認定機関、認証機関、要員認証機関及び研修機関と協議を重ね、我が国の実情に適合したISO 39001の運用を可能とするために、ISO 39001に加えて求める諸事項(追加要求事項)をとりまとめました。
N-RTSMSとは、ISO 39001の要求事項に加え、この追加要求事項をも満たして行われる道路交通安全マネジメントシステムに関する認定・認証のスキームです。