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理事長の挨拶 ごあいさつ![]() 独立行政法人
平成25年度を迎えまして、一言ご挨拶申し上げます。 昨年度は、我が国にとりまして内外ともに厳しい試練の年でした。我が国の経済情勢は、長期にわたる景気低迷により国内経済が厳しさを増し、日中関係の冷え込みやユーロ圏の債務問題といった国際経済の不透明感などにより、輸出産業を始め様々な産業分野で多大なマイナス影響を被りました。しかしながら、今年に入り経済情勢は明るい兆しも見えて参りました。一刻も早く景気低迷の状況から脱却することを願ってやみません。国民生活や社会経済活動を支える自動車運送事業につきましては、依然として厳しい経営環境ではありますが、輸送の安全確保が経営上の最重要課題であるということを常に念頭に置いて頂く必要がございます。昨年の関越道において発生した大変痛ましい事故等は、官民一体となり、重大な危機感を持って自動車事故発生防止に取り組んでいる中で、誠に残念な限りであり、更なる取組みの必要性を現在も痛感しております。 私ども自動車事故対策機構(ナスバ)は、自動車事故発生防止のための安全指導、自動車事故により被害に遭われた方々へのご支援、そして自動車アセスメント事業の3つの柱を中心に業務運営をしておりますが、いずれの業務も自動車事故という負の分野を扱っております。日常生活においては、誰一人としてご自身が自動車事故に遭遇するとは考えたくないことです。しかし、現在のクルマ社会においては、自動車による便益を享受する一方で、自動車事故の発生という陰の部分があることを直視しなければならないと私は考えております。クルマ社会を構成する国民の誰もが事故の発生を抑止するとの意識を高めて頂くこと、そして、クルマ社会の助け合いの下、被害に遭われた方々への支援に対してご理解をいただくこと、この二つの思いが必要になります。私どもナスバは、役職員自らがこのことを肝に銘じながら、今年度も業務に邁進していく所存です。また、広く国民の皆様に対しては、事故発生防止と被害者支援の双方が相乗されてこそ、健全なクルマ社会の発展があることを引き続き訴えて参りたいと考えております。 具体的には、安全指導業務においては、自動車運送事業における運行管理者の皆様に対する講習、運転される方々の適性診断につきまして、確実に実施して参ります。また、民間事業者がより一層参入していただくために、積極的にご支援させて頂きます。そして、導入後7年目を迎えた運輸安全マネジメントにつきまして、一層の深度化、また、自動車運送事業者の皆様における安全マネジメント体制構築のお手伝いをさせて頂く所存です。さらに、昨年10月に国際規格として発行した「道路交通安全マネジメントシステム(ISO39001)」につきまして、規格や制度へのご理解を深めて頂くよう、昨年度に増して取り組んで参ります。被害者援護業務につきましては、重度の後遺障害を負われた方々に対する経済的支援としての介護料の支給、またご家庭を訪問して介護に関する様々なお話をお聴きしつつ、必要な情報を提供させていただく訪問支援、受給者の皆様同士の交流会の開催等について充実を図って参ります。また、自動車事故により重度の脳損傷を負われた方々に対する治療を目的とする療護施設も着実に運営して参ります。 高齢化や少子化が急速に進む中、自動車事故の撲滅と被害者支援の更なる充実について、国民の皆様、関係者各位の期待は高まっています。私どもナスバも、今まで以上に質の高い効果的な事業を遂行し、さらに研鑽して参ります。今年度も皆様のお役に立つような業務運営を行って参りますので、よろしくお願い申し上げます。
平成25年4月 理事
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