
一定の要件とは、自動車事故により脳損傷を生じ、次の項目に該当し、重度の精神神経障害が継続する状態にあり、治療及び常時の介護を必要とする方をいいます。なお、入院の承認にあたっては、治療及び介護の必要性、脱却の可能性、所得の状況等を総合的に判断して行います。
日本脳神経外科学会は、上記「一定の要件」の6項目の状態が、医療努力によっても改善されずに3か月以上経過したものを定義しています。
療護センターに整備されている先進医療機器の概要は以下のとおりです。
医療機器名 | 医療機器の解説 | 整備されている療護センター |
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CT (X線断層撮影装置) |
X線を用い、全身のあらゆる断面を撮影することができる断層撮影装置。脳や神経の形態的異常を映像化する。 | 千葉、東北、岡山 |
RI(SPECTを含む) (核医学画像診断装置) |
放射性同位元素を投与しγ線を検出することにより、脳血流等の機能的異常を検査する機器。 | 東北、岡山、中部 |
MRI (磁気共鳴断層撮影装置) |
強い磁気を当てて身体の電気信号を検出し、体内の組織、血管、血流を映像化する装置。停止あるいは残存する脳機能の部位を測定することにより、必要な治療・リハビリの方針を確立する。 | 千葉、東北、岡山、中部 |
MEG (脳磁計) |
脳が活動するときに流れる微弱な磁場を捉え、脳神経細胞の活動状況を映像化して異常部位の位置を正確に把握することにより、脳機能損失原因の分析や脳外科手術に活用する。 | 中部 |
PET (陽電子放射断層撮影装置) |
患者様に投与された放射性化合物の微量成分の反応を検出し、血流量や糖代謝の状態を評価することにより、生体内の生理的・生化学的な情報の画像化を行い、形態的異常のみならず形態的変化を伴わない部位も含めて機能的異常を検出する機器。 | 千葉、中部 |
病室の仕切りを最小限にすることで常に患者さんの状態を観察でき、わずかな意識の回復の兆しをとらえることができます。
基本的には同じ看護師が一人の患者さんを主担当として継続的に受け持つため、より細やかな看護やケアができます。
これにより、わずかな反応にも気がついたり、コミュニケーション手段を見つけやすくなります。