
ナスバでは、千葉療護センターの老朽化や利用者ニーズを踏まえた機能強化に対して取るべき対策を検討するため、学識経験者や医療関係者、建築士、被害者団体の代表などの有識者からなる「千葉療護センターの老朽化対策検討会」を設置し、幅広い観点からご議論いただきました。
このたび、同検討会により、千葉療護センターの老朽化対策について提言がなされ、報告書としてとりまとめられましたので、お知らせいたします。
本検討会は、昨年7月からスタートし、これまで5回にわたって検討を重ねていただきました。検討を進めていく中で、高潮による浸水対策や新型コロナウイルス等感染症対策などへの既存施設が抱える課題に対する対応のほか、自動車事故被害者等からのアンケート調査により、リハビリの充実や患者家族同士の交流環境の整備など、自動車事故被害者等のニーズを把握しそれを踏まえて、将来を見据えた被害者支援のための施設としてどうあるべきかについて、より鮮明に見えてきたところです。
昨今の医療・介護技術の進歩、社会保障制度の変化、介護者の高齢化等、自動車事故被害者救済対策を取り巻く情勢は大きく変化し多様化してきております。千葉療護センターの設立からまもなく40年を迎え、療護施設の運営のあり方についても利用者のニーズを的確に捉えて対応していくことが必要となってきております。
今般、本検討会において、千葉療護センターの建替えの必要性と利用者ニーズ等を踏まえた建替えプランをお示しいただいたところですが、今後、建替えを行うにあたっては、委員の皆様からいただいたご意見をしっかり踏まえて、自動車事故被害者に寄り添った施設の運営に努めてまいります。
東北療護センター、岡山療護センター、中部療護センター