療護センター事業及び自動車アセスメント事業についての外部評価結果を公表~「第17回業績評価のための特別なタスクフォース」開催~
平成24年6月29日
ナスバ
企画部 佐々木、嶋田、齋藤
電話 03-5276-4493
1.開催の目的・概要
「業績評価のための特別なタスクフォース」は、独立行政法人自動車事故対策機構(ナスバ)が行う中期計画、年度計画、その他事業の的確な遂行に資するため、外部の有識者の方から意見をいただくことを目的に設置されたものです。
今回は、各委員より平成23年度に係る療護センター事業及び自動車アセスメント事業に関する評価及びナスバの行う事業全般についてご意見をいただきました。
2.開催日時等
日時 | : | 平成24年6月21日(木)10:00~12:30 |
場所 | : | 自動車事故対策機構6階会議室 |
委員 | : | 別紙1のとおり |
【タスクフォース開催風景】

3.委員の主な意見・質問等
委員の皆様から次のような意見等をいただき、これらを踏まえて療護センター及び自動車アセスメント事業について別紙2のとおりの評価をいただきました。
【療護センター事業】
- 平成23年度に実施したリハビリテーション体制の強化など医療水準の確保に向けた取組は評価できるものであり、引き続き実施する必要がある。
- 療護センターは、遷延性意識障害者に特化した治療及び看護を行う特殊性があり、一般病院とはその目的及び経営環境が異なるものの、円滑な入退院手続きの実施等病床のより効率的な運用を行うとともに、運営経費削減に努めるなど、引き続き業務運営の効率的実施に取組む必要がある。
- 在宅で療養生活を送る重度後遺障害者及び介護を行う家族が療護センターの施設を活用することのできる短期入院について、前年度に比べ42%増の1,063人日受け入れたことは、積極的に取組んでおり、評価できる。
- 広報活動については、事故後早期の入院が可能となるよう、ナスバの各主管支所及び支所の職員が全国救命救急センターを対象に療護施設のPRを実施するなど、積極的にPRを行い、努力が認められる。
- 多数存在する遷延性意識障害者に対応する上での療護センターの不足を補い、特に地理的理由等による療護施設入院困難者の要請に応えるための委託病床の拡充については、近畿地区に16床、関東地区に12床の委託病床を設置する必要があるとの結論を得て、平成25年1月からの患者受入に向けた手続きを着実に実施している点は、評価できる。
【自動車アセスメント事業】

- 「運転席の乗員保護性能」及び「歩行者頭部保護性能」に係る指標について、過去に自動車アセスメントを実施した車種の後継車種の評価指標の平均値は、旧車種の評価指標の平均値を上回っており、後継車種の安全性の向上が認められるものの、「助手席の乗員保護性能」については、後継車種の評価指標の平均値が旧車種の評価指標の平均値を下回っている。今後、ユーザーにわかりやすい広報活動を積極的に行い、自動車メーカーの安全な車の開発意識の向上に寄与することを期待する。
- 歩行者の交通事故被害の軽減のための調査研究や新たに自動車アセスメントに導入された評価項目を考慮した評価手法について調査検討した結果、平成23年度より「歩行者脚部保護性能試験」、「感電保護性能評価試験」及び「新・安全性能総合評価」を導入したことは、評価できる。
- 予防安全技術に関する評価を自動車アセスメントに導入するための基礎調査を実施する等、平成27年度の導入を目指した取組みは努力が認められる。
今後も、交通事故被害の軽減及び交通事故を未然に防止する観点から、交通事故の現状を把握し、交通事故実態を踏まえた試験方法等の検討・見直しを進めるなど、更なる充実を図る必要がある。
- ユーザーに対する情報提供については、「新・安全性能総合評価」を踏まえ、わかりやすいパンフレット作成及び効率的な配布を図るとともに、ホームページの改善等行うことにより、分かりやすい広報手法について検討を進めることを期待する。
別添資料