
私どもナスバ(独立行政法人 自動車事故対策機構)は、自動車事故の防止と被害者支援に一体的に取り組むことで自動車事故ゼロの社会の実現をめざして活動している、世界でもユニークな自動車事故対策の専門機関です。
我が国経済の発展と国民生活の向上は、モータリゼーションの進展によって支えられて来ています。マイカーやバス・タクシーによって日常生活の移動が確保されるとともに、物流の根幹を担うトラック輸送によって多くの産業が成り立っています。
しかしこの一方で、自動車事故の発生という大きな「負の部分」が存在しています。これをカバーするために自賠責保険や自動車保険などの保険制度がありますが、保険制度だけでは救済しきれない面を補って被害者を支援する必要性と、そもそも事故を防止していく必要性、および事故からクルマの乗員や歩行者などを守っていく必要性が各々あります。
このため、ナスバは、被害に遭われた方々に対して経済的・精神的にご支援させて頂く活動(「支える」)、被害者を生まないように自動車事故そのものを防止する安全指導面の活動(「防ぐ」)、更には、より安全性能の高いクルマの情報を広くご提供するアセスメント活動(「守る」)、の3つに一体的に取り組むことで「負の部分」に立ち向かっています。
この3つの取り組みの根底に共通しているのは「自動車事故をゼロにしたい」という私たちの強い思いです。
この思いのもとで、私たちナスバは被害者団体や自動車運送事業者、自動車メーカー、自動車ユーザー等、クルマ社会を構成する全ての皆様と共に歩みながら、今後とも自動車事故の防止と被害者支援に一体的に取り組み、自動車事故ゼロの社会の実現をめざし続けます。
なお、ナスバの存在と取組みを知っておいて頂くことで、万一自動車事故に遭われた時にはすぐにナスバに相談頂け、速やかに支援させて頂けますので、一人でも多くの方にナスバを知っておいて頂きたいと思います。
最後になりますが、今後とも役職員一同、自らの使命のもと懸命に努力して参りますので、ぜひ皆様にはナスバへの一層のご理解と積極的なご活用を賜りますようお願い申し上げます。
ナスバ(独立行政法人 自動車事故対策機構)
理事長 中村 晃一郎