支える

用語の解説

「一定の要件」とは

一定の要件とは、自動車事故により脳損傷を生じ、次の項目に該当し、重度の精神神経障害が継続する状態にあり、治療及び常時の介護を必要とする方をいいます。なお、入院の承認にあたっては、治療及び介護の必要性、脱却の可能性、所得の状況等を総合的に判断して行います。

  1. 自力移動が不可能である。
  2. 自力摂食が不可能である。
  3. し尿失禁状態にある。
  4. 眼球はかろうじて物を追うこともあるが、認識はできない。
  5. 声を出しても、意味のある発言はまったく不可能である。
  6. 目を開け、手を握れというような簡単な命令にはかろうじて応ずることもあるが、それ以上の意思の疎通は不可能である。

「植物状態」とは

日本脳神経外科学会は、上記「一定の要件」の6項目の状態が、医療努力によっても改善されずに3か月以上経過したものを定義しています。

「高度先進医療機器」とは

療護センターに整備されている先進医療機器の概要は以下のとおりです。

医療機器名 医療機器の解説 整備されている療護センター
CT
(X線断層撮影装置)
X線を用い、全身のあらゆる断面を撮影することができる断層撮影装置。脳や神経の形態的異常を映像化する。 千葉、東北、岡山
RI(SPECTを含む)
(核医学画像診断装置)
放射性同位元素を投与しγ線を検出することにより、脳血流等の機能的異常を検査する機器。 東北、岡山、中部
MRI
(磁気共鳴断層撮影装置)
強い磁気を当てて身体の電気信号を検出し、体内の組織、血管、血流を映像化する装置。停止あるいは残存する脳機能の部位を測定することにより、必要な治療・リハビリの方針を確立する。 千葉、東北、岡山、中部
MEG
(脳磁計)
脳が活動するときに流れる微弱な磁場を捉え、脳神経細胞の活動状況を映像化して異常部位の位置を正確に把握することにより、脳機能損失原因の分析や脳外科手術に活用する。 東北
PET
(陽電子放射断層撮影装置)
患者様に投与された放射性化合物の微量成分の反応を検出し、血流量や糖代謝の状態を評価することにより、生体内の生理的・生化学的な情報の画像化を行い、形態的異常のみならず形態的変化を伴わない部位も含めて機能的異常を検出する機器。 千葉、中部

「ワンフロア病棟システム」とは

ワンフロア病棟システムをとることによって、病棟を1つのフロアに集中させるとともに、病室の仕切りを最小限にし、全てのベッドから窓外概観、日照の変化が得られ、患者様が絶えず看護者の観察視野にあることにより、自力でニーズを発信できない患者様の観察が可能になる病棟環境になっています。

「プライマリー・ナーシング方式」とは

プライマリー・ナーシング方式とは、同じ看護師が一人の患者様の入院から退院までを継続して受け持ち、その患者様の看護に関して責任と成果を明確にする看護方式です。この方式により、伝えたいことも自分で自由に表出できない患者様のそばで一番長く一緒に過ごすことで、患者様の残存機能や回復の兆し、変化を見逃さないよう注意深く観察することができます。


各療護施設の概要

支える被害者の支援