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NASVAの6療護施設において新看護プログラムを開始
〜遷延性意識障害者の改善に新たな一歩〜


平成23年9月30日
NASVA
被害者援護部 療護センターグループ
(担当)高橋、大橋
電話 03-5276-4458

  •  (独)自動車事故対策機構(NASVA)では、全国に6カ所の療護施設(うち4カ所は療護センター、2カ所は療護機能委託病床)を運営し、自動車事故による脳損傷によって重度の後遺障害が残り、治療と常時介護を必要とする方のうち、特に重度の方に入院していただき、社会復帰の可能性を追求しながら適切な治療と看護を行っています。

  •  NASVAでは、新たな取り組みとして、筑波大学名誉教授の紙屋克子先生(現:静岡県立大学大学院教授)のご指導の下、本年5月から段階的に6カ所すべての療護施設において新看護プログラムを試験的に導入しました。
     これまでにプログラムを実施した事例では、表情の変化、関節や筋肉の拘縮の改善、座位姿勢の安定などが見られるケースがあり、実施した患者の家族から感謝の声も届いています。

  • 新看護プログラム実施風景(東北療護センター)

    新看護プログラム実施風景(東北療護センター)  新看護プログラムは、療護施設の入院患者の改善を目的として看護師が実施する新たな取り組みで、紙屋克子先生が開発したいわゆる「紙屋式看護プログラム」をNASVAの療護施設向けにアレンジしたものです。本プログラムでは、それぞれの患者の状況に応じた看護の方針を決めた後に、図1に示す新看護プログラムの工程@温浴刺激療法、A用手微振動(ようしゅびしんどう)、Bムーブメント・プログラムを複数の看護師により施します。約1ヶ月の実施により、プログラムの基本単位である1クールが終了します。

  • 図1 新看護プログラムの工程

    図1 新看護プログラムの工程
  •  療護センター等では、従来より、遷延性意識障害に関する最先端の医療技術やプライマリーナーシング等の手厚い看護体制などにより、退院患者の約25%が遷延性意識障害(いわゆる植物状態)からの脱却を果たしており、こうした患者の多くは、入院後の概ね1年程度の期間で著しい改善がみられています。その一方で、1年以上経過しても顕著な改善が見られない患者も多く存在し、このような患者は長期間の療養生活により、関節の拘縮や筋肉の萎縮などの症状を有するケースが多くなっています。新看護プログラムはこうした患者に対して新たな改善の可能性を見いだすことが期待できるのではないかと考えています。
     NASVAでは、今後とも本プログラムを継続し、さらに各種の定量的データを収集し、客観的・定量的な効果を明らかにする評価方法を策定するための検討を進めていくことにしています。

  • ◆◆新看護プログラムの実践の経過を学会で発表されました。

     本年9月2日〜3日に青森県弘前市で開催された「第20回日本意識障害学会」において、全国6カ所の療護施設を代表して千葉療護センターが、新看護プログラムの進捗状況について発表を行いました。(図3参照)
     発表では、事例報告がなされ、プログラム実践の苦労や効果が見られた点や数値には表れなかった点などについての報告がありました。学会では、脳神経外科の最先端を行く医療関係者や全国の看護師が数多く参加していましたが、本発表は興味深く聴講され、今後、本プログラムの進展が期待される結果となりました。

    図3 発表スライドの表紙

    図3 発表スライドの表紙
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