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年度計画に基づいた療護センター及び自動車アセスメント事業に関する外部評価

評価結果

1.療護センター

(1) 運営経費の節減に対する取組み

運営経費については、建物管理業務等の外部委託業務費の節減及び外部受託検査件数の増加等により、平成14年度に比し改善されており、運営経費の節減に向けた一定の努力は認められる。

療護センターは遷延性意識障害者に対する治療及び看護を行う特殊性から一般病院とは異なるものの、今後とも、外部委託費の縮減及び外部受託検査による増収等の運営経費の節減に向けた方策を引き続き着実に実施して、業務運営の効率化に取組む必要がある。

(2) サービス水準の向上に対する取組み

サービス水準の向上に対する取組み千葉療護センター介護病床の開業や最新医療機器の導入・活用、患者家族への支援、地域医療への貢献によりサービス水準の向上が図られており、これにより脱却患者数が増加傾向に推移している等、一定の効果は認められるが、今後、より細かな治療効果測定方法の開発、療護センターの成果を在宅介護者・一般病院等に幅広く提供すること等サービス水準の向上に向けた取組みを着実に実施していく必要がある。

なお、広報活動については、新たに広報ビデオを制作し配付したほか、一般向けリーフレットの作成・配付等積極的な取組みが認められたが、引き続き着実に実施していく必要がある。

2.自動車アセスメント

(1) 試験実施方法等の合理化とコスト削減

1試験当りの試験実施費は試験準備の確認項目の見直しにより平成14年度に比較して年度計画以上に改善されており、業務運営の効率化に向けた努力は認められる。今後とも試験の実施にあたっては、合理化、効率化を図り、引き続き業務運営の効率化に取組む必要がある。

(2) 安全性の向上

自動車の安全性能については、車種類型別の総合評価(★の数)の直近2ヵ年平均値を見ると、13年度と14年度の平均値に比べ16年度と17年度の平均値は大幅に向上しており、安全な車の普及が認められる。また、平成15年度に開始された歩行者頭部保護性能試験については、平成17年度に相当の改善が認められる。引き続き安全性の向上に取組む必要がある。

(3) 試験方法等の検討及び見直し

(1)後席乗員の安全性について、前面衝突試験を実施して調査研究を行っている。(2)欧米でチャイルドシートの側面衝突の関心が高いことからチャイルドシート側面衝突安全性能評価についての調査研究を実施している。(3)今後の自動車アセスメントの方向性について明らかにするための検討を実施した。(4)再試験の規定を整備するとともに、技術審査会を設け、再試験に関する透明性の向上が図られた。以上試験方法等の検討及び見直しのための努力が認められる。

一方、近年、安全性能が大幅に向上して大きな成果を上げ、多くの車種が最高クラスの評価を得るに至っている。しかしながら、死者数、重傷者数ともに依然相当数にのぼることから、今後のアセスメントの方向性についての検討結果を踏まえ、交通事故を未然に防止するという視点も含め、安全性向上のために新たな試験方法を策定することが必要である。

(4) 情報提供方法についての改善と広報の拡大

ユーザーニーズを踏まえ、パンフレットの改善、輸入車の安全情報について海外のアセスメント結果を紹介するなどホームページの改善、試験結果発表会の開催、モーターショーへの出展、後席シートベルトの着用効果を見る公開試験等情報提供の改善やパンフレットの配布先拡大についての努力は認められる。引き続き情報提供方法の改善等に努め、パンフレットの配布先についての一層の拡大やホームページの充実について取組みが必要である。

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