機構のご案内 ナスバは安全安心のパートナー 頼れるナスバ 寄り添うナスバ

訪問支援件数、カウンセリング付き定期診断件数が大幅に増加しました。~ナスバ 平成23年度業務実績~

平成24年4月27日
独立行政法人自動車事故対策機構(ナスバ)
企画部 佐々木、嶋田、齊藤
電話 03-5276-4493

I.指導講習実績(別添資料1ページ)

指導講習全体の受講者数は、基礎講習はほぼ横ばいだったものの、一般講習と特別講習の増加により、対前年度比0.4%増加の約14万人となっています。
 なお、平成23年4月1日より、インターネット予約を開始したことにより、ナスバの業務時間に拘わらずいつでも全国の講習開催情報の閲覧及び予約が可能となりました。

II.適性診断実績(3ページ)

〔カウンセリング付き定期診断の様子〕
〔カウンセリング付き定期診断の様子〕の写真
適性診断受診者数は、東日本大震災の影響等により対前年度比4.2%減少の約44万人となっています。
 「カウンセリング付き定期診断」※については、全支所によるトップセールスなど積極的な普及促進を図ったことにより、対前年度比1,587人(+63.5%)増加の4,085人となっています。

※一般診断(定期診断)の測定結果をもとに、交通事故の未然防止のために必要な運転行動や安全運転のための留意点等についてカウンセリングを行う診断。

III.安全指導業務(指導講習・適性診断事業)の民間参入支援

適性診断の認定機関になろうとする民間事業者を支援するため、当該事業者に対して、カウンセラーの資格を得るための研修を実施し、平成22年4月の事業仕分け時点で7事業者(ナスバ除く)であった認定事業者数が、23年度末時点では7者増え、累計で14者が認定事業者となっています。なお、14事業者のうち、8事業者がi-NATS※を利用して適性診断を行い、2,540名の受診実績がありました。

※インターネットを活用した新適性診断システムによる適性診断サービス。

IV.安全マネジメント関連業務実績(6ページ)

(1)安全マネジメント関連事業実績

〔コンサルティングの様子〕
〔コンサルティングの様子〕の写真
安全マネジメント制度の普及促進及び安全マネジメントの導入支援を目的に、運送事業者等に対し安全管理体制の構築等の支援として、コンサルティング及び講師派遣並びに安全マネジメント関連講習会を実施しています。コンサルティング及び講師派遣については、収入ベースで対前年度比4.3%の増加となりました。
 また、安全マネジメント関連講習会全体の受講者数は、対前年度比1,145人(△17.8%)減少5,285人が受講しています。
 なお、安全マネジメント関連事業の際に教材として活用している「ドライブレコーダーKYT-Ⅱ」※については、希望する運送事業者等へ累計2,498件(23年度末時点)を頒布し、多くの事業者に乗務員研修等で活用頂いております。

※実際にドライブレコーダーで記録した事故やヒヤリ・ハット映像を用いて危険予知トレーニングを行うことができる教材。平成22年度より頒布開始。

(2)運輸安全マネジメント評価事業実績

〔安全マネジメント評価の様子〕
〔安全マネジメント評価の様子〕の写真
事業者の構築した安全管理体制を確認するため、平成21年10月よりナスバ運輸安全マネジメント評価を開始し、23年度は、20件の評価を行いました。内訳は、バス事業者12件、トラック事業者5件、タクシー事業者3件となっています。
 なお、評価事業開始から合計50事業者への評価を行っています。

(3)ISO39001発行に向けた活動実績

〔国際会議の様子〕
〔国際会議の様子〕の写真
国際標準化機構(ISO)が平成24年11月発行予定のISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)に対応するため、ナスバは国内審議団体(事務局)として、国内意見集約のための委員会を開催するとともに、同年2月には、ISO39001の国際標準作成に係る国際会議に参加し意見交換等を行いました。また、DIS(国際規格原案)段階におけるパイロット事業実施の際には、国内事務局として5社のパイロット審査受審を支援し、国際会議の中で各社から提示されたDISの問題点等について報告を行いました。

〔講演の様子〕の写真〔講演の様子〕 また、国内への周知宣伝活動として公益社団法人自動車技術会による「第39回将来の交通・安全委員会」や一般財団法人日本規格協会による規格開発・共通化の最新動向説明会、大手保険会社主催のセミナー等でISO39001について講演した他、様々なメディア(業界紙、ISO規格関係誌)に取り上げられました。

V.重度後遺障害者に対する援護

(1)訪問支援実績(7ページ)

〔訪問支援の様子〕
〔訪問支援の様子〕の写真
介護料受給資格者等の精神的支援のため直接自宅を訪問して、介護に関する相談や情報提供を行う訪問支援の取組を強化し、対前年度比381件(+24.4%)増加1,940件実施しました。また、23年度より被害者援護業務に係る専門的かつ高度な業務を専従的に行うため、被害者支援専門員(コーディネーター)5主管支所に配置し、24年度においては残りの4 主管支所に配置を予定しています。
 今後も家族の在宅介護負担を軽減するために役立つアドバイスや情報提供等を積極的に全支所にて行い、在宅介護の支援等に一層努めることとしています。

(2)療護施設実績(7ページ)

入院患者(遷延性意識障害者)に対して状態に応じた適切な治療及び看護等に努め、脱却※者数は、療護センター13人療護施設機能委託病床4人計17人となっています。
 なお、委託病床については、23年6月の「委託病床の拡充にかかる検討委員会」での検討の結果、近畿地区及び関東地区に委託病床を新たに設ける必要があるとの結論を得ました。この検討結果に沿って、新たに委託病床を開設するべく、所要の準備を進めております。

※「脱却」とは、一定の意思疎通・運動機能の改善がなされた状態をいう。

(3)介護料支給実績(7ページ)

自動車事故を原因とする重度の後遺障害により、常時又は随時の介護が必要となった方に対して支給する介護料の受給資格者数は、対前年度比61人(+1.3%)増加4,758人となっています。
 今後も被害等の状況及び要望に応じた介護料の支給を適切に行って参ります。

(4)新看護プログラムの試験的実施

〔新看護プログラム実施風景〕
〔新看護プログラム実施風景〕の写真
全国6カ所の療護施設(療護センター4か所及び療護施設機能委託病床2か所)では、療護施設を退院した後に患者家族等の介護者が安心・安楽な介護を実践できること等を目的に看護師が実施する新たな取組として、筑波大学名誉教授の紙屋 克子氏のご指導の下、平成23年5月から段階的かつ試験的に新看護プログラムを導入しました。
 なお、24年度においては、看護プログラムの効果を検証するため、評価基準を策定します。

(5)介護料受給者等の交流会の開催

〔交流会の様子〕
〔交流会の様子〕の写真
従来より実施している訪問支援による個々の家庭への精神的支援だけでなく、同じ境遇にある各家庭の介護者等の交流の場を設けることにより、介護における悩みについての意見交換を行うことで孤独感を軽減していただいたり、その場で介護に係る講習会や勉強会等を開催することで相談したかったことについて情報交換をしていただくなど、精神的支援の一層の充実を図るため、介護料受給者等の交流会を43支所において、延べ48回開催しました。24年度においては、全支所での開催を予定しています。

(6)短期入院(入所)助成制度※の改正

介護料受給者における短期入院(入所)のさらなる利用促進をしていくために、平成23年9月1日からの短期入院(入所)について、以下のとおり制度改正しました。

  1. 助成の対象となる範囲について、「年間30日以内かつ年間30万円以内」から「年間45日以内かつ年間45万円以内」に拡充。
  2. 助成の対象となる費用について、入退院(所)時における移送費の自己負担額を室料差額負担金及び食事負担金としての自己負担額(1日当たり1万円で換算した額を上限)の外枠で助成するように変更。

※短期間の治療及び養護を受けることを目的として病院等に滞在した場合に、患者移送費、室料差額負担金及び食事負担金に要する費用の自己負担額をナスバより助成する制度。

VI.交通遺児等に対する支援実績

自動車事故による交通遺児等の方に対する育成資金の新規貸付が39人あり、貸付利用者総数は426人となっています。
 また、交通遺児とその家族を会員とする「友の会」において、以下の活動を行い、被害者家族同士のコミュニケーションや交通遺児等の健全な育成を図る精神的支援を行いました。

(1)友の会の集い

〔友の会の集いの様子〕
〔友の会の集いの様子〕の写真
全50 支所の家庭相談員のサポートのもと、被害者家族同士の交流の場として「友の会の集い」を実施し、そのうち41支所においては、より一層コミュニケーションを図る目的から1泊2日の行程で実施しました。

(2)友の会の集いにおける保護者交流会

〔保護者交流会の様子〕
〔保護者交流会の様子〕の写真
同じ境遇にある保護者同士が悩み事を語り合い支え合うことにより、精神的な安らぎを得、親睦を深めることを目的として、保護者交流会を実施しました。

(3)友の会会員に対する企業等からの支援活動

〔スポーツ観戦の様子〕
〔スポーツ観戦の様子〕の写真

コスモ石油(株)様のご支援による2泊3日のキャンプ体験や、マツダ(株)様のご支援によるスポーツ観戦のご招待など、企業等からの支援活動に友の会会員が参加しました。

(4)「友の会写真コンテスト」

〔コンテスト表彰式の様子〕
〔コンテスト表彰式の様子〕の写真
今回、コンテストとしては初めての実施となる写真コンテストを行いました。応募作品705点の中から入賞作品75点を選考し、本部及び各支所において受賞者に対する表彰式を実施しました。優秀作品等については国土交通省のロビーにて作品展示を行いました。

VII.ナスバ交通事故被害者ホットライン利用実績(8ページ)

相談件数は、対前年度比413件(△13%)減少の2,745件となり、主な問い合わせ内容は「損害賠償」、「交通事故後の対応全般について」、「保険金・損害保険会社について」等となっています。交通事故被害者の方々により一層利用してもらえるよう引き続き広報活動に取り組んでいきます。

VIII.広報実績(9ページ)

  1. (1) ホームページへのアクセス件数は、インターネットを活用した講習等の予約申込みを可能としたこと、さらには迅速な情報発信等により、対前年度比5%増加の約217万件となっています。
  2. (2) 広報活動の一環として、ナスバ被害者援護業務についてCMを制作し、「マツダスタジアム広島」のアストロビジョンで放映されました。
     また、被害者援護制度広報ポスターを作成し、バス・鉄道事業者等において掲出頂きました。

    〔CM放映の様子(マツダスタジアム)の写真〕
    〔CM放映の様子(マツダスタジアム)〕

    被害者援護制度ポスターのイメージ
    〔被害者援護制度ポスター〕

  3. (3) 全国交通安全運動の一環として、各種イベントへ参画し、また、東京主管支所においては事故防止推進キャンペーンを開催するなど、事故防止対策、被害者保護、自動車損害賠償保障制度等のPR活動を実施しました。

    〔i-NATS 体験受診の様子〕の写真〔i-NATS 体験受診の様子〕 〔事故防止推進キャンペーン(東京主管支所)の様子〕の写真〔事故防止推進キャンペーン(東京主管支所)の様子〕

  4. (4) 平成23年12月、東京ビックサイトで開催された第42回東京モーターショーにおいて、自動車アセスメント等ナスバの事業を広く紹介するため、以下の広報を行いました。
    • ラジオ番組の公開放送(会場)に出演
    • 自動車アセスメント等のパンフレットの配布
    • 自動車アセスメント実施車両等の展示
    • 被害者援護関係のチラシ配布 など

    〔ラジオ番組出演の様子〕の写真〔ラジオ番組出演の様子〕 〔出展ブースの様子〕の写真〔出展ブースの様子〕

別添資料

Get ADOBE READER

PDF形式のファイル閲覧にはAdobe Readerが必要です。
>> Adobe Readerのダウンロード別ウィンドウで開きます

ナスバ機構のご案内