防ぐ-事故の防止- 自動車事故ゼロを目指して 自動車運送事業者・自動車運転者の方へ ・指導講習・適性診断・安全マネジメント・ISO39001

規格の構成

ISO 39001は、まえがき、序文にはじまり、1章から10章で構成されており、認証を目指す組織は、この国際規格に基づきRTSマネジメントシステムを構築することが求められます。
※RTS:Road Traffic Safety

PLAN 計画

組織の状況

組織は、事業の目的に関連して道路交通安全を実現するために取り組むべき課題を洗い出すと同時に、顧客、荷主、行政機関等のニーズを決定します。こうした組織の現状把握を行った上で道路交通安全マネジメントシステムの適用範囲を決定します。

リーダーシップ

道路交通安全を実現するために経営トップの関与は不可欠です。経営トップは、安全に対する強い思いを方針として示し、道路交通安全マネジメントシステムを運用していく上で必要な責任者や担当者を指名し、彼らに役割、責任及び権限を与えます。

計画

組織は、普段の活動の中で道路交通安全に係るリスクとそれが生じる機会を洗い出し、それらに対する対策を考えます。本規格ではリスクへの対策を考える上でのカタログと言えるRTSパフォーマンスファクターが示されており、それらを活用し、リスクと対策に優先順位をつけて目標、詳細目標を定め、取組計画を策定します。

DO 実行

運用の計画及び管理

組織は、PLANで策定した取組計画を実施します。庸車等の外部委託したプロセスについても適切に管理します。

緊急事態への準備及び対応

救急車が119番通報を受けて現場に到着するまでの時間は、全国平均で約8分です。救急車が到着するまでの間に応急手当をすることで被害者の影響を緩和することができる場合があります。緊急連絡網の整備や二次被害の防止に加えて、応急手当等への準備も重要なポイントです。

ACT 改善

不適合及び是正処置

組織は、自らが決めたことが守られていない、重大なルール違反があるなど、要求事項を満たしていない場合には、原因を究明し、その原因を取り除くことにより、同じようなことが再発しないようにします。

継続的改善

組織は、道路交通安全を向上させるために、道路交通安全マネジメントシステムを繰り返し改善する活動(PDCA)を行います。

CHECK チェック

監視、測定、分析及び評価

組織は、取組計画の実施状況を把握して、取組の効果を評価します。

交通事故及びヒヤリハット情報の調査

この活動は、事故防止対策のネタの宝庫です。交通事故及びヒヤリハット情報を収集し、分類・整理し、根本にある原因を把握し、対策を実施して、交通事故の再発防止や未然防止につなげます。

内部監査・マネジメントレビュー

組織は、内部監査を実施し、道路交通安全マネジメントシステムの活動状況が計画通り実施され効果をあげているか確認します。経営トップは、マネジメントレビューを実施し、内部監査の報告を含めた様々な情報を基に道路交通安全マネジメントシステムの効果を確認し、継続的改善に必要な事項を適切に指示します。

SUPPORT

取組計画を実施していく上で、それを支援する体制の整備が必要です。組織は、人、物、カネ、情報などの資源を活用し、社内体制を整備し、社内及び社外の利害関係者と連携し、情報伝達及びコミュニケーションを図るなどして道路交通安全に取り組みます。組織は、社員に対して教育・訓練を行い、運転技術や安全意識の向上に努めます。

防ぐ事故の防止